〈 きっと本人が負けたと思わなかったら勝つんだね 〉
〈 「オレなんて」、そう思った瞬間に終わるんだ 〉(※)
これは「BLUE GIANT EXPLOLER」というマンガのセリフ。
サックスプレイヤーの主人公、宮本大(ダイ)が、新しい街に来て初めてのバーで、全力で演奏している姿を見ていたおじいさんが、かつての自分を思い出して語るシーン。
〈私は途中で負けたと思った〉のだそう。ダイは、少数しか立たなかったライブに“大成功”という顔で「満足だ」と言っていたのです。
そのライブ中、席を立ってしまうお客さんを尻目に、大はこんな風に思いながらサックスを吹き続けます。
〈止まらないぞ〉
〈失ったモノは数えない!!〉
〈必ず届く人間がいるハズだ!!〉
〈最高に感動してくれる人が 、1人でもいれば ー!!〉
〈1人がきっと、誰かを連れてきてくれる…!!〉(※)
先日夫が4巻を出しっぱなしにしていたので、パラっとめくってみたらこのシーンで、「熱いな…」と思いながらもじわじわきて、何気に今日までずっと支えになってくれています。
ダメ出しの声が聞こえてくるように感じても、構わず進み続けること。やり方が間違っているかもしれなくても、まず自分が納得するようにやってみること。自分の畑をしっかり耕して、種をまいていくこと。
自分の人生を動かせるのは自分しかいないのだということを考えたら、「自分なんて」なんて言ってる場合じゃないのです。
(※)引用:「BLUE GIANT EXPLOLER」石塚真一 著 小学館