2021/05

精神世界について

■精神世界/ニューエイジ

・いつ頃生まれた言葉か

1960年代、アメリカでニューエイジ運動が起こりました。この「ニューエイジ」という言葉は、西洋占星術の世界で「魚座」から「水瓶座」の時代に入り新しい時代がやって来るという考え方があり、それが元になって出来たと言われています。ニューエイジ運動の影響を受け日本にもその運動が広まり、1970年代後半から、この分野に対して「精神世界」という言葉が使われるようになりました。

・どのようなものか

基本的性質としては、人間の霊性や精神性の向上、極端な物質文明からの脱却を目指すもの。既存のキリスト教支配から自由になり、新しい価値観を生み出し、人の持つ潜在的能力の探求を様々な方法で模索していきます。徹底的に自己を探求するという点で個人主義的な性格を持つ場合もあります。なお、日本において、2000年頃から流行り出した「スピリチュアル」は心霊学という意味合いが強く、精神世界を表す「スピリチュアリティー」とは本来別物ですが、一般的には厳密に区別されていないことが多いようです。

・宗教との関わり

元々、アメリカでニューエイジ運動が始まった時、既存の宗教からの脱却という意図もあったため、西洋においては、宗教を超えていく、より自由な世界を認識していく、という性格が強いようです。一方、東洋においては、古来の宗教的体験に立ち返っていくというような性格も多分に含まれているように感じます。もちろん、その境界線ははっきりしているわけではありませんが、西洋の代表的な宗教をキリスト教、東洋の代表的な宗教を仏教、ヒンドゥー教とした場合、(自己の探求というような)精神世界的性格を持っているのは東洋の宗教であるように思います。キリスト教の場合、ニューエイジにおいて注目されたのは、エソテリック(秘教的)で神秘学的な分野であることが多いようです。

■勝手に分類

日本の精神世界/スピリチュアルを、10種類に分類してみました。

①自己探求系
②宇宙意識系
③密教系
④癒し系
⑤仏教系
⑥インド系
⑦ネイティブ・アメリカン系
⑧古代文明系
⑨心霊・超能力系
⑩フワッと系・ミックス系

ざっとこんな感じになりました(あくまで独断です)。以下簡単に説明を加えました。

■精神世界/スピリチュアル簡易年表(日本)