2021/05

水の話

■第四の水の相?

水には気体、液体、個体と三つの相があることは誰もが知っていることだと思います。ところが、水にはもうひとつ別の相があるということが言われています。その研究をしているのがジェラルド・ポラック博士という方で、2012年に「The Fourth Phase of Water: Beyond Solid, Liquid, and Vapor」という本を出版されています。日本では「ウォーターデザイン(和器出版)」という本の中でも「第四の水の相」としてわかりやすく紹介されています。

これがどのようなものかというと、水(H2O)が、親水性の物質に触れると、その触れている部分0.1mm程のところに、水の新たな相ができるというもの。化学式としてもH3O2となり、構造的にマイナスの電荷を多く持つため、この第四の水の相は電気的にマイナスとなるそうです。電荷の分離が起こりその他の部分はプラスとなり、ここにプラスとマイナスつまり電池ができることになります(!)。そして、この「第四の相」は、外側からの刺激(光などのエネルギー)によってその幅が増大するということもわかっているそうです。

■体内の水

「ウォーターデザイン」では、肉体を構成する細胞の表面は全て「親水性」であるため、表面から0.1mmの範囲は全て「第四の水の相」であると考えられると述べられています。ほとんどの細胞自体が0.1mm以下であるので、細胞内の水は全て「第四の水の相」で構成されていると言えるそうです。この場合、細胞膜を構成する、疎水性の脂肪酸に関しては触れられていないのですが、おそらく表面のリン酸部分のみを指していると思われます。何にせよ、ここで重要なのは、体内の水に関しても、まだまだ多くのことがわかっていないということで、ポラック博士によると、水の分子というのは非常に小さいため、分子の数で言えば、例えば筋肉を構成する成分の99%が水であるそうです。その水分子が「第四の水の相」を含むものであれば、そこに多くの可能性があると言えるのかもしれません。

■健康と水

通常、細胞というのは細胞内外の電位差(膜電位)があって、内側がマイナス外側がプラスとなっています。「ウォーターデザイン」によると、細胞の外側に比べて内側がマイナス100mV程度であるときが健康で、病的な状態ではマイナス50mV程度だそうです。そこで、マイナスの電位を持つ「第四の水の相」を増やせば、人は健康になれる可能性があるということのようです。実際の健康法となると、ポラック博士が提唱しているのは、太陽光を浴びる、フレッシュジュースを飲む、ウコンやココナッツウォーターを摂取するなど、割と良く聞くようなものにはなるのですが、大事なのは、水が持つ性質をもっと理解しようとすることだと思います。

■エネルギーと水

「第四の水の相」が外部からのエネルギーによって増幅することは先に述べましたが、ポラック博士は、水をエネルギーの変換装置と考えているのだそうです。外部からのエネルギーを自己治癒力や免疫力へと換えたり、生理的な運動エネルギーを生成したりと様々な出力パターンがあるようです。「ウォーターデザイン」ではこのことを受けて、外部からのエネルギーに光だけでなく、祈りやヒーリングエネルギーなども含めています。そのエネルギーが「第四の水の相」の働きによって自己治癒や免疫力へと変換されていくのではないかと述べられています。

YouTubeにも、ポラック博士自身が研究を発表しているものやインタビューなどたくさんの動画があります。正しいとか間違っているとかではなく、今一度、水というものが人体に深く関わっているということを思い出し、新たな視点で水と向き合い、そして自分の体と向き合うということが大切だなと思います。今のところまだまだわからないことが多い分野であっても、あらゆる物質の中でも特に、様々なエネルギーを情報として取り込みやすいものであることは確かなのではないでしょうか。